独身の日

中国では来月の11月11日は「光棍節」です。「独身の日」とも言われています。私が中医学(鍼灸医学)の研修生として、中国各地の病院で学んでいた1975年から1976年ごろは「独身者の日」は無かったのです。

中国の友人の話しでは1990年代に南京大学の学生たちが考案した、ということです。そのころは独身の若者たちが集まって婚活パーティーを開いて、結婚相手を探したりする日だったそうです。

ところが2010年前後、中国の大手のアリババグループが「自分へのご褒美」をというコンセプトで、独身男女をターゲットにして大規模なセールを展開しました。それが拡大して今に至っています。今では「独身の日」は中国全土に浸透しています。この日だけで約70兆円ほどの売り上げがあるそうです。

習近平政権は5月に「倹約令」を改定しました。内容は公務員らが接待の会食で高級料理や酒、たばこを提供するのを禁じました。これでは消費は落ち込みます。その結果、中国の国内総生産(GDP)の4割が消費です。わが国では6割・米国は7割です。

このように中国国内では「倹約令」により消費を大きく落ち込ませる要因になっています。

この11月11日の「独身者の日」に購買力が上昇するのを期待します。

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